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普通学級と特別支援学級の違いは?指導内容や通級指導教室についても紹介

小学校の特別支援学級ってどんな感じ?普通学級との違いは?というところを解説していきます。実際に、私の子供は、特別支援学級に在籍していて、普通学級と支援学級を行き来する、いわゆる『通級』をしています。しかし、いざ自分の子供が入学するまで、大きな勘違いをしていました。また、全国、同じように普通学級と支援学級がありますが、自治体によって制度が違いますから、ご自身の自治体はどのようになっているのか、確認されることをお勧めします。最近では、その垣根を無くすインクルーシブ教育に変わりつつある自治体もあります。また、家から近い小学校に、特別支援学級が無い学校もあります。その場合は、近隣の小学校に、入学することもあるようです。

監修:小林 しょうこ

2016年に独立し、鍼灸整体サロンを開業。鍼灸師を続けるかたわら、スピリチュアルや心の在り方を学び、セミナー講師や女性のためのビジネススクールの主宰を務める。

普通学級とは

ほとんどの子が通っている、普通の教室のことです。全ての教科を、みんなと同じ内容で受けます。学習ができていても、できていなくても、カリキュラム通りに進んでいきます。また、幼稚園や保育園の時には分からなかった問題が、学習が始まったことによって、露呈してくる子もいます。そんな時には、普通学級にいながらも、加配教員や支援員などのサポートのもと、個別支援計画を立て、普通学級での環境を整えていく場合もあります。しかし、教員の数や自治体によるところ。私のところの自治体では、年度途中からの、加配やサポート支援の導入は難しいようです。

特別支援学級とは

通常学級を普通級と言うのに対して、支援級と呼ばれる学級です。学校によっては、『なかよし学級』や『あおぞら学級』などと言ったりします。障害がある子や、こだわりが強い子が在籍する学級です。普通学級と大きく違うところは、『その子に合わせた学習』です。学年が違っても一緒に勉強をしたり、同学年でも、違う内容をやっているときもあります。ですから、教科によっては、普通学級より学習進度が進んでいる、なんてことも出てきます。私の子供が通っている小学校は小規模なので、支援学級は1年~6年生までで1クラスですが、規模が大きい学校だと、支援学級も知的・身体・情緒と、クラス分けされている学校もあります。情緒支援級の場合は、知的な遅れはないものの、学校生活を送る上で、何かしらのサポートを必要とする子が在籍しているクラスです。

特別支援学校とは

特別支援学校とは、知的、身体的、精神的障害を持つ子供達に、自立を目的とした教育が行われる学校です。支援学級よりももっと少人数制で手厚く、一人一人に合った指導計画が立てられます。また、教員は、教員免許の他に特別支援学校の教員免許を取得していて、通常の小学校の特別支援学級の教員よりも、もっと専門的です。ただ、学校の数が少なく、自宅からとても遠かったり、その子の障害によっては、学校の設備が足りないという問題があったりします。

特別支援学級に入る基準

障害と言っても、その内容や程度も様々です。特別支援学級がある学校でも、全ての障害に対応できるわけではありません。学校の設備や、教員の状況、学校側と子供の状態が合うかどうかが判断材料となります。多くの場合、知的、身体(弱視、難聴、言語を含む)、情緒(自閉症など)が、受け入れ対象となります。詳しくは、特別支援学級に入る基準は?種類や選ぶ基準を徹底解説をご覧ください。

特別支援学級に入る基準は?

特別支援学級に入るまでの流れ

特別支援学級に入るには、市区町村の承認が必要です。保育園や幼稚園に通っている場合は、手続きに関しては、園に相談してみるのが一番良いでしょう。毎年、そういった申請をされているはずです。通っていない場合は、市区町村の就学相談を利用してください。私がいる市では、保育園から市に申請すると、市の職員が園での普段の様子を見に来て、支援学級に該当するかどうかを判断されました。その際、特別支援学級には該当しない、と判断される場合もあります。また、該当すると判断された場合でも、最終決定をするのは保護者ですから、どうしようか迷っている場合でも、申請手続きは踏まれると良いと思います。それから、就学相談で、支援学級ではどんなサポートが受けられるのかを聞いたり、実際に行く予定の小学校を見学に行かれると良いです。ザワザワする教室が苦手で支援学級を選択したのに、支援学級も同じようにザワザワしていて、不登校になってしまったという例もあります。現場を見るのが一番かと思います。

普通学級と特別支援学級の指導内容の違い

特別支援学級の指導は、『その子による』ところが大きいです。学習以外にも、社会生活上での苦手や困難を克服し、自立できるような指導が受けられるよう配慮されています。学習内容も、国のカリキュラムで進んでいく普通学級に対して、その子の目標や、カリキュラムが組まれます。ですから、学習面では、普通学級と同じことを支援学級でやっているという子もいますし、下学年の内容をやっている子もいるわけです。ただ、どこまで手厚いサポートが受けられるかは、教員の数や、学校によるところが大きいので、就学の際は、見学や問い合わせをされると安心です。

通級指導教室という選択

普通学級と特別支援学級を、行ったり来たりする、通級指導教室という選択肢もあります。小規模の小学校では、そもそも通級しかないところも多く、私の子供も通級をしています。国語と算数以外は、通常の教室で過ごしています。普通学級のみんなと、コミュニケーションが取りやすいのがメリットです。また、苦手なことも、ゆっくり落ち着いて取り組むことができます。しかし、授業中、席が空いてしまうわけですから、普通学級の子供や、その親が、偏見の目を持つのではないか、というところが一番心配されるところかもしれません。正直、持つ子もいると思います。しかし、『こちらが思っているほど子供達は気にしていない』というのが、私の印象です。今のところ、お友達関係は、普通学級の子と変わらず、みんなと一緒に遊んでいます。

特別支援学級と普通学級で悩んでいるなら

まず、子供が通う小学校の特別支援学級が、どんな感じなのかを確認されてください。子供と一緒に見学に行かれると良いと思います。その上で、いざ支援学級を選択した場合、実際にどんなサポート体制になるのか、学校の先生や、自治体の就学相談を利用して、話を聞かれると良いです。そして、年度の途中で支援学級に変われるのか、自治体によっても、学校の支援学級の人数によっても違いますから、ご自身のお子さんが行かれる小学校はどうなっているのか、確認しておかれる方が良いです。そうでないと、もし、普通学級でダメだった場合、次年度まで我慢して居続けなければならない、なんてケースもあります。私は、特別支援学級を選択しました。逃げ場があるということが、うちの子にとっては、安心して学校生活を送れる要因となっています。うちの場合は、勝手に決めましたが、お子さんと相談されても良いかもしれません。

まとめ:自分の気持ちを伝えられるように

特別支援学級の先生でも、子供の気持ちまではわかりません。特に、特別支援学校の先生とは違い、普通の教員免許しかもっていない先生ですから、障害に対する知識も、あまり持っていないことが多いです。ですから、『自分の気持ちを伝えられること』が、より良いサポートを受ける上で、とても大切です。簡単な言葉で良いのです。『今は、ちょっとザワザワする』とか、『今の○○が嫌だった』とか。そうすることで、先生方もサポートがしやすくなります。これは、支援学級の子に限らず、どの子もできて損はないことだと思います。私の子供は『今、泣きたい気持ちになってるから、5分ちょうだい』と、先生に伝えます。先生からすると、それが本当に助かると言われました。良いサポートを受けることで、子供が安心して学校に通えるなら、最初は面倒くさいこともありますが、情報収集と、子供自身が気持ちを人に伝える、というこの二つは、やっておいて損はありません。

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