Content コンテンツ

発達障害の勉強できないを克服するには

知能は普通でも、できることと、できないことへの偏りから

学校の授業について行けなくなる、いわゆる学習障害

落ち着いて勉強に取り組めない、勉強したくない、学校に行きたくない

と思ってしまっては、本人も親も、とても辛いですよね。

『どうせ、自分はやってもできないんだ』『自分は、なにやってもダメだ』

という気持ちを、持たないようにしてあげたいものです。

しかし、勉強ができない子、授業について行けなくなる子は

なにも発達障害の子だけではない、ということです。

ここでは、発達障害で勉強について行けなくなったらどうする?

を、実際に私が子供にやっている方法を交えながら

どうする?への具体策を提案したいと思います。

本人が、それを気にしていなくて毎日楽しいなら、問題ないと思うんですよね。

お笑い芸人の島田伸介さんなんかは

『学校の勉強が全くわからず、わからないから、ボケて答えて笑いを取るしかなかった』

と、おっしゃっていました。

きっと、周りの勉強ができた子より、沢山稼いでいるでょう(笑)

苦手なことで成功できるほど、世の中、簡単にはできていません。

できないことよりできること、嫌いなことより好きなことに

目を向けさせることは、子供を伸ばす上での必須条件だと思います。

学習障害とは?

学習障害とはLDと略されたりしますが、知的な遅れは無いものの

『これだけはどうしてもできない』『これだけは、どうしても変になる』

といった、習得に困難をきたす発達障害のことです。

その、習得とは『読む、書く、話す、計算する、聞く』ことの習得です。



発達検査のように境界値というものはなく、曖昧で

例えば、文字が反転して見えていても、本人がスラスラ読むことができ

何も困らなければ、障害とはならないのです。

習得するのに、本人がどれだけ困るか?困っているか?です。



【ディスレクシア】

読字障害。読むことが困難。

字が反転して見えていたり、ゆがんでいたり、ぼやけて見えていたりすることもありますが

『本人は、みんなそう見えていると思っている』場合が多々あります。

その場合、なんで自分だけ国語の音読が、うまくできないんだろう・・

と、一人で悩んでいる、なんてこともあります。

また、C,A,Tを一字ずつなら読めるのに、CATと塊りになると、キャットと読めないなど

本当に様々です。



【ディスグラフィア】

書字障害。字をかくことが困難。

文章、書き写し、「わ」と「は」、「お」と「を」などを書き違える。

また、C,A,Tと一字ずつなら書けるのに、CATと塊の単語になると書けなくなる。

極端に字が汚い(年齢にそぐわない字)など、こちらも様々で

読字、書字の、両方を兼ね備えている場合もあります。


【ディスカリキュア】

算数、計算障害。

暗算を指を使わないとできない。九九を暗記はできるが、計算に活かせない。

など、目の前にないりんごの足し算、目の前にない図形を、想像して答えを導きだすこと

つまり、推理して論を立てることへの困難です。

【こちら】発達障害とは、発達障害を疑ったら?

学習障害、勉強ができない、どうしたらいい?

まず、『なんでそれくらいのことができないの?』と叱ったりしないことです。

できないことを、修行のように反復練習させると、かえって勉強が嫌いになったりします。

学ぶこと自体が嫌いになってしまうと、本当にやりたいことを見つけた時

『どうせ自分には・・』と思ってしまっては、人生の損失です。

また、お母さん一人(家族だけ)でなんとかしようとせず、本当に困ったときは

学校や支援機関、そういった子供を教えられる先生(塾や家庭教師)

を、頼ることも大切です。

実は私の子供も、読字と、書字の障害があるように思います。

著しい困難というほどではないですが、明らかに苦手といった感じです。

計算は抜群に速い。しかし、文章題になると、読み飛ばしがあります。

しかし、夢中になって読んだり、書いたりする方法があります。

どういうことか、解説していきます。



〇効果的と思われる対策


【やらなければいけない・・より、知りたい!という好奇心】

学校の勉強って、誰でも、あまり面白いとは感じなくないですか?(笑)

好きな物が書いてある本や、図鑑なら、必死に読もうとします。

また、発達障害の子はハマると強いので、好きな物で学ばせてあげることです。

国語の教科書の音読はそこそこに、大好きな恐竜の物語の、絵本などを音読させています。

本人が興味が湧くことであれば、なんでも良いと思います。

女の子なら、かわいい雑誌なども良いかもしれません。

本来の目的は、教科書を上手に読むことではなく、賢くなること。

読めないことにストレスを感じる子は、一緒に読んであげたり

む、か、し、む、か、し、というように、一音ずつ区切って読むのも良いです。



【より生活に密着させてあげること】

どういうことかというと、生活の中で簡単にイメージできることを、例にしてあげると効果的です。

例えば、私の子供は『しょ』とか『しゅ』とか、小さい文字がつくのが苦手で

なかなか書くことができませんでした。

その場合、学校の例だと、『しょくいんしつ』とかになりますが

『しょうたくん』『しゅんくん』など、身近なお友達の名前にしてあげたりと

より本人がイメージしやすいように、してあげると良いです。

また、計算ができない子は、ほしい物はいくらで、買うためにはあといくら必要か?

など、お金に変換すると必死になる・・・なんてことは

大人にも身に覚えがあるのではないでしょうか?

つまり、学校の例は、広くみんなに合うようにしているため

『より、その子に合わせてあげる』ということが、必要になってきます。



【タブレットやパソコンを有効活用】

ありがたいと思うことが、書くのが苦手な子でも

近年、あまり書くことが必要ではなくなってきました。

『文字を書けなくても、打てる』という子は、多いのではないでしょうか?

タブレットやパソコンを使うことを、了承してもらえるようにしても良いと思います。


〇好奇心を煽り、生活に密着させた例


上の写真は、私が子供のために作ったもので

この中に恐竜の名前が12個隠れています。

学校からの宿題で、同じような物を出されたとき、やり方が理解できませんでした。

『上から読むと、言葉が隠れているんだよ!』と言っても

言葉の区切り方がわからないんですよね。

かさあかでも、『かさ』と『あか』を分断できない。

恐竜の名前でやると、理解できました。

万人向けのドリルや教材、勉強方法では、うまく入らなくても

別の角度からだと入る、ということがあります。

その別の角度が、『好きな物から』と『よりイメージしやすいもの』だと思います。

ただ、勉強自体がどんどん難しくなると、親ではお手上げになってしまうので

塾や家庭教師を頼るときは、子供の情報をきちんと伝えることが

より良くサポートしてもらえる、鍵ではないでしょうか?



学習障害の子供に必要な感覚統合とは

子供は、感覚統合を繰り返し、成長します。

ですから、感覚統合が必要なのは、発達障害の子供に限った話ではありません。

感覚統合とは、簡単に言うとボディコントロールです。

『想像通りに体を動かせるチカラ』です。

体幹力や筋力をつけることにより、ボディイメージが形成されます。

それから、手先の動きが変わってきたり、言語機能があがったりします。

学習能力が上がるのは、その後です。

『見て、聞いて、触れて、体験してみる』ことが、最初の段階です。

昔は、外で遊ぶことによって、この感覚統合が自然になされていました。

現代、外では危険なことも多く、室内で過ごすことが多くなってしまったので

公園などで良いですから、外で自然と遊ぶことが、頭を活性化するためにも必要です。

何をしたら良いか?などとは考えなくてよくて

子供は自分に必要な遊びは、勝手にしますから、見守るだけで良いです。


【ブログ】

発達障害と体幹力、心が育つと頭良くなる?

学習障害の子供に、言ってはいけないこと

『○○くんはもう九九を全部覚えたんだって!』

『○○ちゃんは、こんなことができるんだって!』

『だから、あなたも頑張りなよ!!』

という、人と比較するような言葉です。

これは、発達障害の子供に限らず、みんないい気はしない・・

『へー』で、済ませられる子もいますが、発達障害の子は感受性が高いので

心にグサッと刺さる可能性の方が高いです。

特に、学習障害で、みんなと同じ勉強のやり方に支障をきたすのは

本人の努力が足りないからではありません。

まとめ

知的な遅れがなくても、発達障害の子供は『人間がオリジナル』です。

よりその子に合った方法、教材、やり方を見つけてあげると良いです。

台本を読むことが出来なかったトムクルーズさんは

人に読んでもらって覚えていたそうです。

また、ミッツマングローブさんは、オリジナルの勉強方法で

慶応大学を出られているのは有名な話です。

しかし、親の手間がかかることなので、親の在り方が肝心ですが

子供の『できた!!』という時の嬉しそうな顔をみるのは

なかなか嬉しいものですよ。

神様育児についてはこちらを