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過保護・過干渉な育て方とは?違いや特徴を徹底解説

親は子供を守る責任があるため、子供との距離感が難しいときもありますよね。ついつい手を貸しすぎたり、口を出しすぎたり。そのついついが、子供にとっての大切な経験を、奪ってしまうことにもなりかねません。ここでは、どんなことが過保護にあたるのか。また、過保護と過干渉の親の特徴と、違いをみていきましょう。

監修:小林 しょうこ

2016年に独立し、鍼灸整体サロンを開業。鍼灸師を続けるかたわら、スピリチュアルや心の在り方を学び、セミナー講師や女性のためのビジネススクールの主宰を務める。

過保護と過干渉の違い

過保護:子供を過剰に保護すること。子供が望んでいることをやってあげすぎること。 
過干渉:親の理想を子供におしつけること。親離れしている子供に手を出すこと。

子供を甘やかしていると、自立できない子供になってしまう。反対に、子供が満たされるまで甘やかしてあげた方がいい。など、子育ての専門家でも意見が分かれるところです。また、過保護と過干渉の線引きも、いまいち分かりにくい、ということが言えるかもしれません。どちらも、『親が子供に何かをしてあげる』という点では同じです。しかし、過干渉の場合は、『親が自分が思い描く子育てをしたい』『自分の理想通りの子供に育てたい』という、子供へのコントロールがふくまれています。それが、過保護と過干渉の、目に見えない大きな違いです。

過保護な育て方

過保護な育て方とは、子供に自分でできるチカラは、もう十分あるのに手伝ったりする。例えば、自分で着替えられるのに着替えさせたり、いわゆる『甘やかして育てること』です。そう思うと、私はめちゃくちゃ、甘やかして育てていると思います(笑)昔ならNGな育て方ですが、最近では『過保護は悪いことではない』という意見が多いです。その理由は、子供は十分に愛された、十分に自分の声を聞いてもらったという、満たされた気持ちがあって、初めて精神的な自立ができるものです。『もう、小学生なのに』『いつまでそんなことを言ってるの』といっても、小学生でも自立できる段階まで、心が育っていない子もいます。ですから、愛情のバケツがいっぱいになって『お母さん、もういいよ』と言われるまでやってあげてもいい、というのが現代の考え方のようです。ある日突然、パッと離れて自分でやる日が来るはずです。子供が自分でやろうとしているのに、時間がかかるからとやってあげたりするのは、少々違うかもしれませんね。

過干渉な育て方

過干渉な育て方とは、子供が自分で考えて行動するところを、先回りして手出し口出しすることです。なぜなら、失敗させたくないから。そうすると、子供は自発的に考え、行動することをやめてしまったり、失敗を恐れて行動できない子になってしまうそうです。子育てをしている以上、全く干渉しないというのは無理ですが、あれこれ干渉しすぎて、毒親になるのだけは避けたいものですね。

過保護・過干渉な親度合をチェック

誰でも、子供に口出ししすぎたり、自分の子育てに、自信が持てなくなるときはありますよね。でも実は、子供に過干渉になるのは、親のコンプレックスです。まずは、自分が干渉しすぎていないかどうか、チェックしていきましょう。

子供の話を遮る

子供が話しているのに、それを遮断して自分の意見を言う。

褒めるより問題を指摘することの方が多い

褒めることよりも、問題を指摘する方が多い。本人は、良かれと思って指摘をしているつもりが、『あそこで、もっとがんばっていたら○○ちゃんみたいになれていたのに!』などど、他人との比較が入ることもしばしば。また、『○○ちゃんもできたんだから、がんばればできるわよ』など、励ましているつもりが、比較してやる気を失くさせる。

子供の選択を尊重しない

子供がつくったお友達、子供が考えた進路などを尊重せず、『もっとこうした方がいい』と自分の考えを押し付ける。また、細かいことでは、『その服とそれは合わないからやめなさい』など、日常の小さな選択も、いちいち口をはさむ。それが子供のためだと思っている。

夏休みの工作は親が完璧なものを作りあげる

他のだれにも見劣りしないもの、恥ずかしくないものを、ほとんど親が作って持たせる。

過保護・過干渉に育てられた子の特徴

過干渉な親というのは、自分が干渉しすぎている、という自覚がありません。子供の年齢でやってあげないといけないこともあるでしょうが、最大の特徴が、『褒めることより怒ることの方が多い』ことではないでしょうか。なぜなら、子供を信用していないからです。探偵並みに、子供の持ち物やメールをこっそりチェックをしたり、進路や交友関係を勝手に決めてしまったり。自分の心に恐れがあると、そういった行動をとってしまうことがあります。また、自分はもっとこうすれば良かった、という親自身のコンプレックスや後悔から、子供に失敗させたくない、という先回りの行動を取ります。過干渉に育てられた子は、一見いい子が多いです。しかしその結果、どういった大人になっていくのかを、みていきましょう。

アダルトチルドレン

子供時代に甘えさせてもらえなかった。自分の意見、自分の選択には価値が無く、自分は取るに足らない存在だと思って大人になるようです。やはり、子供を尊重し、愛情のバケツはいっぱいにしてあげる必要があります。

失敗を恐れて自分で判断できない

親がどう思うか、親の顔色を伺って生きてきたので、自分の気持ちより、人にどう思われるかが、行動を決める指針になってしまいます。また、失敗させてもらえなかったので、少しの失敗でも、大きな挫折に繋がることがあります。

不幸になることで復讐する

親に反発をして非行にはしったり、何かしら自分を痛めつけるような、無茶な行動にでたりします。親を悲しませることで復習している根が深いタイプです。心の奥では『私はこんなに苦しいのよ!』と、子供のときにもらえなかった、愛情を求めています。

他人をコントロールするようになる

自分がコントロールされてきたフラストレーションが、解放されていないタイプです。自分は信用されてこなかったので、自分も他人を信用することが困難です。奥さんや身近な人にもです。

過保護・過干渉な毒親にならないためには

過干渉な親は、自分が過干渉という自覚がありません。しかし、これができない人は、毒親の素質があり要注意です。私もそうなんですが『待てない人』です。子供がやることを待ってあげられないタイプの人は、口や手が先に出てしまうので、注意が必要です。過干渉な親にならないためには、『子供と自分は違う人間だと認識すること』『待って見守ること』の2つだと思います。しかし、子供が何か良くない一線を越えそうな様子がおかしいときは、口でも手でも足でも出しましょうね。

まとめ

実は私も、過干渉になってしまうことが時々あります。子供が小学一年生になったころ、毎日子供の時間割をしていました。ある時『ママ、もうランドセルさわらないでね』と言われたので、ほおっておいたら、うちの子は全ての教科書と持ち物を、毎日持ち歩くようになりました。『これだと、時間割しなくていいから!』と・・めちゃくちゃ重いんですね・・。小1なんてまだ小さいから、こんなに重いのは大変だと思い、毎日時間割をするように言いましたが、聞かないので、また私が手を出してしまいました。子供は自分で時間割をすることをしなくなりました。自分で考えた行動だったので、重いとはいえ、任せておいたほうが良かったかな?と少し後悔しています。重いという気付きの先に、時間割をするとい行動があったかもしれません。

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