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自閉症(発達障害)の子供への接し方

独特の感覚や考え方、マイルールがある自閉症の子供には、親でもどう接していいのかわからない、ということがあります。どのようにすれば、独特な感性を持った自閉症スペクトラムの子供が、精神的に安定できる状況になるのか?自閉症(発達障害)の子供が安心できる環境づくり、を考えていきましょう。

自閉症(発達障害)の子供に一般のルールを強要しない

自閉症スペクトラムの子供を、一般的なルールにあてはめようとするのは、彼らの、人と違う感覚や拘りを否定し、『気持ちや価値観を無視された』と思わせてしまう行為になりかねません。自分の子供だけ違う、ということは、親としては受け入れがたい事かもしれませんが、そもそも、価値観やマイルールが違います。

誰でも、自分の考えやルールを矯正されると、ストレスに感じてしまうことと同じです。一般のルールは伝えても、それに合わせることを強要するのではなく、『本人が折り合いをつけられるところを見つけていく』というのが理想的です。

私の子供も、マイルールの固まりでした。一人だけみんなと違って、恥ずかしいことも沢山ありました(笑)

しかし、『人に迷惑がかからなければ、違ってもOK!』ということを判断基準にしていました。例えば、いくら拘りからの行動でも、お友達に手をあげたり、順番抜かしをしたり、他人が困るような行為には、コンコンと訴えることをしました。すぐには理解してもらえないので、腹が立つときもありますが、コンコンと言い続けることで、成長と共に、必ず本人が落としどころを見つけますので、焦りは禁物です。



発達障害・こだわりが強い子供への対応のしかた

自閉症(発達障害)のこだわりを利用する

自閉症(発達障害)の子は、一般的に、耳からの情報や指示が入りにくく、目に見える形で指示をする方が入る、と言われていますが、誰にでも当てはまるわけではありません。『その子にとって、どういう形の情報が受け取り安いのか』を知ると、拘りがある分、きっちりとそのルールを守ったりする場合があります。

ある例では、『何時から宿題(べんきょう)をする時間』と一旦入ると、何をしていてもその時間になると、きっちり宿題をやり始めるという、うらやましい話もありました。時間や数字や場所に拘りがある子には、具体的に『何時になったら、〇番目の引き出しに片付けてね』など、場所や数字を明確に。また、勝ち負けに拘りがある子は『5分でやろう!よーいスタート!』と、お母さんやタイムと競わせると、良い場合があります。


就学のことを考えると、日本の学校は聴覚指示が多いです。『これやって、終わったら、あれやったらこれやってねー』という指示の仕方です。ですから、絵やカードを使って子供に示す場合でも、同時に口頭でも伝えることをすると、練習にもなるし、わかりやすいと思います。

また、自閉症スペクトラムの子供は、耳が良すぎてしまう子がいます。そんな場合、甲高い声や強い口調、大きな声がものすごく不快で、ストレスになってしまいます。私も耳が痛い話ではありますが、おだやかな口調を、心がけることも大切です。

自閉症(発達障害)の子とのコミュニケーションの取り方

人への関心が薄く、コミュニケーションが苦手な場合が多いので、あまり自分からコミュニケーションをとらないかもしれません。しかし、せっかく本人から話しかけてきた場合は、最後まできちんと話を聞いてあげて、要求にも応じるようにします。その経験を積むことにより、人へのコミュニケーションが『成功体験』となります。コミュニケーションが苦手だからといって、人に冷たかったり、優しさを欠いている子ではないのです。表現の仕方がわからなかったり、人と違うだけなのです。

人への伝え方がわからない場合、外国人に教えるつもりで、『こういう場合はこう伝えるんだよ』などと教えていくと、場面による言葉のチョイスがおかしくなくなってきます。私の子供は、言葉のストックと言葉のチョイスを、YouTubeの子供向けのチャンネルで覚えました。

また、親としてはやはり、『褒めること』が大事だと思います。私もついつい『できて当たり前』と思ってしまう時がありますが、本人なりにブサイクな出来でも、頑張ってやっていてそれ!なことが多々あります。そんな時は、ブサイクな出来は置いておいて、やはり褒めてあげたいですね。

まとめ 自閉症(発達障害)の問題行動を許容する

本人の身に危険が及ぶことだったり、他人を傷つけたり、他人に迷惑がかかる行為以外は、『認めて許す』ということが、お互いのストレス軽減になります。自閉症スペクトラムの拘りや、他の子がしないような行動について、指摘しすぎたり、矯正されるようなことは、かえって逆効果だと考えられています。

自分が悪いと思っていない行動で、親が怒ったり、やめさせようとしてくることは、自己を否定したり、不安の種になってしまうことがあります。自然におさまったり、それに代わる代替行動を、本人が成長と共に見出しますから、焦らず見守り、褒めることの方にチカラを入れると良いでしょう。『良い面を見るようにする』ということが、お互いの幸せには欠かせない要素になります。

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