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発達障害、こだわりが強い子供への対応

発達障害、もしくは発達障害かも?と疑うとき

『こだわりの強さに親が苦労する』というところから

医療機関や療育センターに相談する、ということが多いのではないでしょうか?

どんなこだわりがあるのか、そのこだわりの種類となると、数えきれないくらいのこだわりがあると思います。

例えば、このジョイントマット、どこにでもあるようなものですが

私が療育施設で見た子供は、このジョイントマットがきちんとはまっていなくて

少し浮いているのが気持ち悪かったのでしょう

ずーっとひとりで、先生が呼んでもそっちのけで、なんとかはめようとがんばっていました。

少しのこだわりは、誰にでもあると思いますが、こだわりが強すぎると、本人も親もしんどい思いをします。

少しずつ工夫を積み重ねて、『そうじゃなくても譲れる子』になっていってほしいものですよね。

また、とことんやらせてあげたらいいこだわりと、そうではないこだわりがあると思います。

そのあたりも、一緒に考えていくといいと思います。

発達障害、こだわりが強いのはなぜ?

発達障害のこだわりの強さや、どうしてそれにこだわるのかは

正直、普通の人には理解できません。

でも、彼(彼女)らは、そうする方が気持ちが良かったり、安心するのです。

意味がわからないこだわりにも、本人には必ず、何かしらの意味があります。

感覚が鋭く、感受性も高いので、感覚に従って行動すると

周りには理解できない行動になってしまうのです。

発達障害、こだわりの行動はどんなもの?

こだわりにはどんなものがあるのか。

先ほどのジョイントマットのように、小さなこだわりまで含めると無数にありますが

よくあるのが

・同じ服しか着ない

・同じ物しか食べない

・同じ道しか通らない

・くるくる回る

・物を一直線に並べる

・1番にこだわる

・時間にこだわる

・場所にこだわる


などでしょう。

他には、前髪の間から覗くように見るのが好き、という子もいました。

いずれも強制的に止めさせることは、子供にも親にも、とてもストレスになります。

また、成長に伴って、子供自身も少しずつ変化をしてくるので、無理に強制するよりは

『それでもうまくやっていく』方法を考えると良いと思います。

ちなみに、わたしの子供は、先ほどのよくある例

くるくる回る、同じ物しか食べない

この2つ以外は全て当てはまりました。

他には、ミニカーで遊ぶときはいつも寝転がって、ほっぺを床につけて遊んでいました。

しかし、どれも問題ではなかったんです・・



一生続くと思ってた息子のこだわり

発達障害、とことんやらせてもいいこだわりとは?

『一人で完結するこだわり』は、とことんやってもいいのではないかと思います。

例えば、私の子供は、時間にこだわりを持っています。

時間を守れるのはことはいいことなので、そのこだわりは良いと思います。

しかし、それを他人に強要すると『一人で完結するこだわり』とは言えなくなります。

保育園や幼稚園で、時間になったから、”遊びをやめない子のおもちゃを取り上げた”

となれば、トラブルの元。

他人を巻き込むと、こだわりはややこしい特性となります。

ですから、自分は自分、他人は他人ということを教えたり

年齢によっては、先生や大人にトラブルになる前に対処してもらう必要もあるかもしれません。

ポイントは『一人で完結できるこだわりかどうか』『他人をこだわりに巻き込まないようにする』

だと思います。

とはいえ、保育園などでは周りの子も幼いため、他人を巻き込まないようにするというのは

大人に間に入ってもらわないと難しかったです。

だけど、親の務めとして、コンコンと教えることで、後々効いてくるということもありました。

また、リンク先のブログにも書いていますが、子供自身もとことんやると

バケツの水が溢れるように『飽きる』という日が来ます。

一直線にしか並べなかったミニカーの列が

ある日突然、直角に曲がりましたから(笑)

小学校に上がっても、色塗りは、好きな赤しか使いません。

バナナも赤、猫も赤、何を塗るのも赤です。

とても素敵な絵画にはなりませんが、本人が好きでやっていて、他人に迷惑をかけていないのでOKです。

中には『バナナは黄色だから、黄色でぬりましょう』と言う先生もいれば

『好きな色で塗っていいよ』という先生もいます。

正直、どっちでもいい話です。

発達障害、こだわりへの対処は?

こだわりにもよりますが、彼(彼女)らはこちらの想像以上に、感覚がするどく感受性が高いので

『感受性に訴える言い方』

をすると良い場合があります。普通に言っても、自分の感覚の方が上なんですね。

こちらの提案が、その感覚を上回ればいいわけです。


例えば、私の子供は5歳の時、きりんのTシャツしか着ませんでした。

『洗濯して乾いてないから濡れてるよ』と言ったら、『濡れててもいい!』と怒られました。

洗濯しなきゃ・・という正しさは通用しないし、融通も効かないんですね。

濡れてるまま着せて、どんなに気持ち悪いか体感してもらいましたが、一瞬で脱ぎました(笑)

こういう方法もアリだと思いますが、本当に着て行かれたらそれはそれで心配。

そこで

『きりんさんさ、毎日毎日働いてるから、少しお休みあげなきゃ、かわいそうじゃない?

○○だって、土日は学校お休みでしょ?きりんさんだって休みたいよ!』

と言ってみたところ、意外と効果がありました。

”そうかもしれない・・”と思わせたらしめたものです。

『お休み=自分が着ないこと=洗濯のとき』

と思考できるようになってきます。

まとめ

こだわりを持ちながら生きていくことは、本人も親もしんどいこともありますが

そのこだわりは、本人には必要だから起きているということです。

イチロー選手は発達障害かどうかは知りませんが、奥様のカレーしか食べないのは有名な話。

しかも、奥様が作るカレーにもかなりこだわりがある様子を、テレビのドキュメンタリーでやっていました。

そうすることが、ベストコンディションになるのを分かっているのでしょう。


ちなみに、私は子供の目線になってみたくて、床に寝転がって、ミニカーで遊んでみました。

そうすることで発見したことは、上から見ているよりも、ミニカーを前や横から見れるので

車の臨場感が増すんです。これには驚きました。

こうして遊ぶ方が楽しいじゃん!

それ以来、誰にも迷惑がかからないこだわりは、とことん好きにさせています。

こだわりの強さへの対応は、工夫が必要です。

一回ではうまくいかないこともあるし、怒らせて余計に疲れる、といったこともありますよね。

そのこだわりを否定することなく、どういう対策ができるのか?を考えると

結局は『とことんやらせるか』『うまいこと言って導いていくのか』

この2択になることが多いです。

トライ&エラーでいいんですよ!

がんばりましょうね(笑)


神様育児やりましょう